パッキングリストのN/WとG/Wは、同じ重量を書けばよいのでしょうか。ネットウェイトは商品の正味重量、グロスウェイトは対象とする包装なども含めた重量です。ただし、何を一つの計量対象とするかで範囲が変わります。この記事では書類作成前の確認に絞って、重量の書き分けとミスを防ぐ方法を解説します。
ネットウェイトとグロスウェイトの意味
ネットウェイト(Net Weight、N/W)は、基本的に商品そのものの重さを表します。グロスウェイト(Gross Weight、G/W)は、商品に包装等を加えた対象全体の重さです。パッキングリストの貨物重量なのか、実入りコンテナ全体の重量なのかを最初に区別しましょう。
風袋重量は何の重さ?
風袋(Tare)は、箱・パレット・空コンテナなど、対象とする容器や包装側の重量です。同じTareという言葉でも、空コンテナだけを指す場合と包装資材を指す場合があります。「風袋を足す」と言われたら、どの部材の重さなのか確認します。
計算例:商品・箱・パレットを分ける

説明用の例として、商品100kg、外装箱8kg、パレット12kgとします。すべてを一つの輸送単位として扱うなら、その単位の総重量は120kgです。そのうえで、正味重量は100kgのままにし、梱包材20kgを商品重量へ混ぜません。
箱ごとの重量と出荷全体の重量
10箱分をまとめた重量と1箱分の重量を取り違えると、合計が大きく変わります。明細の各行が箱単位なのか品目単位なのかを確認し、合計欄と対応させましょう。また、共用のパレット重量を品目へ重複して足さない。
重量の入力前に確認したいこと
数値だけを転記せず、計量した状態と書類の単位を合わせます。ただし、梱包前データしかない場合、梱包後の実測値と同じと考えない。
- kg・t・lbの単位を確認する
- 包装・パレットが含まれるか確認する
- 明細の合計と総重量を照合する
- 出荷直前の梱包変更を反映する
重量の差を見つけたら、どちらかを適当に合わせず、元の計量記録まで戻ります。さらに、計量日・計量対象・担当者・使用したデータを残すと、再確認がしやすくなります。
VGMや運賃計算の重量との違い
パッキングリストのG/Wを、そのままVGMとして提出できるとは限りません。貨物側のG/Wにコンテナ自体が含まれていないなら、対象範囲が違うためです。また、運賃計算では実重量だけでなく容積を使う場合もあり、商品のN/Wだけで見積もりを依頼すると条件が不足します。
よくある質問:G/Wは必ずN/Wより大きい?
同じ対象範囲なら包装等を加えた総重量は正味重量以上になります。ただし書類の数値が逆転している場合、単位や対象範囲、転記ミスを確認してください。差額を見ただけで正しい数値を推測しないことが大切です。
まとめ:重量と一緒に計量範囲を伝えよう
ネットウェイトとグロスウェイトの違いは、商品だけの重さか、包装等を含む重さかという点です。箱・パレット・コンテナのどこまで含めたかも説明できるようにしておくと、輸送会社との確認がスムーズになります。次の出荷では、重量欄の横に計量対象をメモすることから始めましょう。
参考:Maersk公式解説

