「ケースマーク(荷印)」の意味・記載例・注意点をやさしく解説!
貿易業務においてよく出てくる用語のひとつに「ケースマーク(荷印)」があります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、貨物の輸出入に欠かせない大切な役割を担っています。
この記事では、貿易初心者やこれから国際ビジネスに関わる方に向けて、「ケースマークとは何か?」「どう書けばいいのか?」を、図解イメージや記載例を交えてやさしく解説します。
ケースマーク(荷印)とは?その意味と目的
ケースマーク(Case Mark)とは、輸出入される荷物に記載される「識別用のマーク」のことです。日本語では「荷印(にじるし)」とも呼ばれます。
目的は?
- 輸送中の荷物の識別や仕分けをスムーズにする
- 荷物の紛失や誤配送を防ぐ
- 通関や保管時に役立つ
具体例 見本 :
このように、簡潔な文字列で構成されていて、一目でどこ宛ての荷物かが分かるようになっています。
ケースマークに記載される主な情報
基本構成
項目 | 内容例 |
---|---|
荷送り名 | ABC TRADING |
都市名 国名 | TOKYO JAPAN |
ケースナンバー | 1 – 5(全5個中の1番) |
注意書き / 原産国 | FRAGILE、KEEP DRY / MADE IN JAPAN など |
よく使われる英語表記
- FRAGILE(割れ物注意)
- MADE IN JAPAN
- KEEP DRY(乾燥状態で保管)
これらは国際輸送でよく使われる標準的な表示です。
ケースマークの記載ルールと注意点
記載位置は?
- 梱包箱の長辺の側面に記載するのが一般的
- 見やすく、他のラベルと重ならないよう注意
- 2面以上に書くと識別性が向上します
記載方法は?
- 手書きでもOK(ただし読みやすく)
- 印刷・ラベル貼付も推奨
- 防水性・耐久性に配慮する
ケースマークとケースナンバーの違い
用語 | 意味 | 役割 |
ケースマーク | 荷主・仕向地・番号などを記した総合マーク | 荷物の識別・仕分け |
ケースナンバー | 荷物の個別番号(例:1 of 5) | 数量確認・照合用 |
両方がセットになって初めて、現場でスムーズな輸送・通関が可能になります。
ケースマークはいつ必要?不要な場合もある?
ケースマークが必要な場面:
- 複数の荷物を一括で輸送する場合
- 混載貨物(LCL)で仕分けが必要なとき
- 海外の港で仕分け・検査が発生する場合
不要なケース:
- 国内取引のみの場合
- 小口の宅配便や単品出荷など、識別が不要なケース
よくある質問(Q&A)
Q1:ケースマークは英語以外でも大丈夫?

→ 国際輸送では英語が基本。誤解を防ぐためにも英語で記載しましょう。
Q2:誰がケースマークを書くの?

→ 一般的には荷主または出荷元が記載します。業務委託している場合は、業者が記入することも。
Q3:ケースマークを書き忘れたら?

→ 輸送中に誤配送や紛失のリスクが高まります。記載漏れは大きなトラブルにつながるため要注意です。
まとめ|ケースマークの基本を押さえて貿易スキルをアップ!
- ケースマークは貿易実務に欠かせない基本知識
- 荷物の仕分け・管理・通関に役立つ重要な役割を担う
- 正しく・見やすく記載することでトラブルを未然に防止
初心者の方でも、今回ご紹介した内容をおさえておけば安心です。ぜひ他の貿易用語も学んで、実務スキルを磨いていきましょう!
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