- 通関士試験対策講座 関税率表の第44類~第63類を徹底解説
- 通関士試験対策講座 第9部(第44類~第46類)
- 通関士試験対策講座 第10部(第47類~第49類)
- 通関士試験対策講座 第11部(第50類~第63類)
- 第50類:絹及び絹織物
- 第51類:羊毛、獣毛、馬毛の糸並びにこれらの織物
- 第52類:綿及び綿織物 / 第53類その他の植物性紡織用繊維及びその織物並びに紙糸及びその織物
- 第54類:人造繊維の長繊維並びに人造繊維の織物
- 第55類:人造繊維の短繊維及びその織物
- 第56類:ウォッディング、フェルト、不織布及び特殊糸
- 第57類:じゆうたんその他の紡織用繊維の床用敷物 / 第58類 特殊織物、タフテッド織物類、レース、つづれ織物、トリミング及びししゆう布 / 第59類 染み込ませ、塗布し、被覆し又は積層した紡織用繊維の織物類及び工業用の 紡織用繊維製品
- 第60類:メリヤス編物及びクロセ編物
- 第61類:衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る。)
- 第62類:衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものを除く。)
- 第63類:紡織用繊維のその他の製品、中古の衣類、ぼろ
- 関税率表の第44類~第63類の試験対策はどうすればいいの?
- 【通関士試験対策】 過去問チャレンジ
- まとめ
通関士試験対策講座 関税率表の第44類~第63類を徹底解説
本シリーズでは、試験合格に向けて役立つ情報を講義形式で試験の出題範囲について解説します!
本日は、関税率表の分類における第44類~第63類について学んでいきます。
関税率表は、各品目ごとの関税率等を定めるもので、実際の輸出入において品目の分類を行う際の基準となります。本記事では、第9部から第11部に該当する品目の分類と、試験においてどのような問題が出題されるのかを詳しく解説していきます。
通関士試験対策講座 第9部(第44類~第46類)
この部には、木材及びその製品、木炭、コルク製品、かご細工物などが含まれます。
第44類:木材及びその製品並びに木炭


ポイント
- 注1(d):活性炭は第38類、木炭は第44類となります。過去出題されています。
- 注6:竹製品もこの類に分類されます。
第45類:コルク及びその製品

ポイント
- 注1:同じ素材でも重要な特性があれば別の類に分類されます。今回であれば、履物、帽子、がん具などはコルク性であっても、第45類には分類されずにそれぞれの類に分類されます。試験上迷ったときはそのように判断し、分類の回答を行うことも一つの方法です。
第46類:わら、エスパルトその他の組物材料の製品並びにかご細工物及び枝条細工物

通関士試験対策講座 第10部(第47類~第49類)
この部には、木材パルプ、紙及びその製品、印刷物などが含まれます。
第47類:木材パルプ、繊維素繊維を原料とするその他のパルプ及び古紙

ポイント
- 古紙を含めて紙の材料として、この類に該当します。
第48類:紙及び板紙並びに製紙用パルプ、紙又は板紙の製品

ポイント
- 第47類の原料から作られた製品がこの類に該当します。
- 類注2はどのような製品が含まれるかだけ確認しておいてください。
第49類:印刷した書籍、新聞、絵画その他の印刷物

ポイント
- 第48類の製品を印刷したものが該当します。
通関士試験対策講座 第11部(第50類~第63類)
この部には、紡織用繊維及びその製品が含まれます。
基本的な分類の方法が記載されており、輸出入申告書作成などで問われますので確認しておいてください。

第50類:絹及び絹織物
解説が無いため省略
第51類:羊毛、獣毛、馬毛の糸並びにこれらの織物

- 注1(a):「羊毛」とは羊又は子羊の天然繊維のものです。
- 注2(b):アルパカ、やぎは「繊獣毛」です。
第52類:綿及び綿織物 / 第53類その他の植物性紡織用繊維及びその織物並びに紙糸及びその織物
解説が無いため省略
第54類:人造繊維の長繊維並びに人造繊維の織物

ポイント
- 「人造繊維」「合成繊維」「再生繊維」の定義については輸出入申告書作成の問題で出題される可能性ありますので確認しておいてください。
第55類:人造繊維の短繊維及びその織物
解説が無いため省略
第56類:ウォッディング、フェルト、不織布及び特殊糸


ポイント
- 類注3:過去試験で出題されておりますので注意が必要です。
第57類:じゆうたんその他の紡織用繊維の床用敷物 / 第58類 特殊織物、タフテッド織物類、レース、つづれ織物、トリミング及びししゆう布 / 第59類 染み込ませ、塗布し、被覆し又は積層した紡織用繊維の織物類及び工業用の 紡織用繊維製品
解説が無いため省略
第60類:メリヤス編物及びクロセ編物

ポイント
- 第60類は編物、衣類となり。衣類付属品になると第61類、第62類に代わり、さらに中古、セットになると第63類に行くという。大きな流れが重要です。
第61類:衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものに限る。)



ポイント
- 類注3:スーツの分類(ジャケット1点、ズボン2点の場合は、スボン1点は別申告)
- 類注9:左前で閉じているものが男子用、右前で閉じているものが女子用
第62類:衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものを除く。)
ポイント
- 第61類と同じような内容が、第62類の類注にも記載されております。表題にあるようにメリヤス編み又はクロセ編みのものかどうかの違いにより分類が変わるということです
第63類:紡織用繊維のその他の製品、中古の衣類、ぼろ
解説が無いため省略
関税率表の第44類~第63類の試験対策はどうすればいいの?
第9部から第11部の分類は、通関実務の輸出入申告書作成の問題で頻出です。具体的には、
- 輸出入統計品目番号(HSコード)を関税率表から探し出す問題
- 「○○類に含まれないものをすべて選べ」などの選択式問題
が出題されることが多いです。ここでの分類を正しく理解していないと、試験で大きく失点してしまう可能性があります。
① 類注の確認を徹底する
輸出入申告書作成問題では、類注の理解が不可欠です。例えば、
- 第44類の**「活性炭は第38類に分類される」**(注1(d))
- 第51類の**「羊毛とは、羊又は子羊の天然繊維を指す」**(類注1(a))
- 第60類の**「衣類、衣類附属品に該当する場合は第61類、第62類、第63類へ移行する」**
など、細かいルールが設定されています。試験では「この品目はどの類に属するか?」と問われるため、各類の類注を確認し、出題傾向を把握しておきましょう。
② 過去問演習を繰り返す
過去に出題された問題の品目分類をチェックし、どのような形式で問われるのかを確認しておくと、本試験でスムーズに対応できます。
特に、第11部に関しては、
- 織物の素材や比率による分類
- 紡織品の加工方法による分類
- 中古衣類やセット品の扱い
などが複雑に分類されているため、事前に演習しておくことが重要です。
③ 実行関税率表の活用
実行関税率表を参照しながら、
- 「この素材はどの類に分類されるのか?」
- 「複数の素材を含む場合、どの分類が適用されるのか?」
を確認しておくと、試験で迷うことが少なくなります。
④ 模擬試験で時間配分を意識する
通関士試験は時間との戦いでもあります。分類問題に時間をかけすぎると、ほかの問題に影響が出る可能性があります。そのため、
- 類注や基本的な分類ルールを暗記しておく
- 模擬試験を解いて、時間配分の練習をする
⑤おすすめの教材・ツールを使用
試験対策や実務に役立つ教材やツールを以下に紹介します。学習を効率化し、確実に合格を目指しましょう!
✅ 通関士試験に独学で一発合格おすすめできるテキスト8選

✅ おすすめの通信講座
【通関士試験対策】 過去問チャレンジ
まとめ
関税率表の第9部~第11部には、日常生活で馴染みのある物品が多く含まれています。そのため、試験でも頻繁に出題される傾向があります。特に、第11部は複雑な分類が求められるため、事前の学習が重要です。
本試験に向けて、類注や過去問を活用し、分類の基礎知識をしっかりと身につけておきましょう!
