CCC認証ってなに?初心者向けにやさしく解説
中国とのビジネスや貿易に関わる方なら、一度は聞いたことがある「CCC認証」。でも、具体的にどんな制度なのか、どんな製品が対象なのか、しっかり理解できているでしょうか?
この記事では、貿易初心者や通関士試験を目指す方に向けて、CCC認証の基本的な仕組みから対象製品、取得方法、注意点までをやさしく解説します。
「中国に製品を輸出したいけど、認証制度ってよくわからない…」という方も安心して読み進めてください。
CCC認証とは?中国の国家認証制度の概要
CCC認証(China Compulsory Certification)とは、中国国内で販売・流通する特定の製品に対して求められる国家による強制認証制度です。
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2003年に導入された法制度
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安全性や品質、環境保護などに関する基準を満たしていることを証明
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対象製品にはCCCマークの表示が義務付けられています
欧州のCEマークと同様の制度ですが、CCC認証は中国市場特有の要件に対応する必要があります。
どんな製品がCCC認証の対象になるの?
CCC認証の対象は、主に「消費者の安全性に関わる製品」や「広く使用される製品」です。以下のようなカテゴリが含まれます。
主な対象品目の例:
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家電製品(冷蔵庫、電子レンジ、テレビなど)
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情報機器(パソコン、プリンター、Wi-Fiルーターなど)
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自動車部品や機械製品(シートベルト、ランプ類)
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電動工具(ドリル、カッターなど)
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玩具・ベビー用品(ベビーカー、ぬいぐるみなど)
など
たとえば以下のような場合認証が必要な場合があります✏️
「日本で製造したノートパソコンを中国で販売する場合、CCC認証を取得しないと通関時に止められる可能性がある!」
「日本の企業が中国の工場に向けてドライヤーや電気ケトルを輸出する際にも、CCC認証がなければ現地で販売・流通することはできない!」
CCC認証の取得ステップ|やさしく手順を紹介
CCC認証の取得は煩雑に見えますが、以下の流れを知っておけば対策可能です。
取得までの基本ステップ:
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対象製品の確認(HSコード・製品仕様で調査)
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認証機関への申請(中国国家認証認可監督管理委員会など)
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製品サンプルの提出
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中国の指定試験所での試験実施
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工場審査(製造元の現地監査)
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認証書の発行
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CCCマークの貼付
※所要期間は平均3~6ヶ月。製品によってはさらに長期になることもあります。
CCC認証がないとどうなる?違反リスクと罰則
対象製品にもかかわらずCCC認証を取得しないまま中国に輸出すると、以下のようなペナルティが発生します。
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税関で輸入停止(通関できない)
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製品の押収や廃棄
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罰金や営業停止命令
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中国企業との信頼関係が悪化
ビジネスの継続にも影響を与える重大なリスクとなるため、早めの対応が必須です。
日本やアメリカの製品にもCCCは必要?
結論から言うと、「必要です」。CCC認証は製造国に関係なく、中国国内で販売・使用される製品に適用されます。
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日本製、アメリカ製、EU製すべてが対象になり得ます
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中国国内での販売・商用利用が前提
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OEMやパーツ供給でも条件を満たせば必要
よくある質問(Q&A)
Q1:自社製品がCCC認証の対象かどうか調べるには?

A: 中国認証機関または専門のコンサルに相談するのが確実です。HSコードや製品仕様が判断材料となります。
Q2:CEマークがあるからCCCは不要?

A: CEとCCCは別制度。CCC認証は中国市場向けに独自の手続きを踏む必要があります。
Q3:個人で使うために輸入する場合もCCC認証が必要?

A: 基本的には商用目的が対象ですが、個人輸入でも一定数量を超えると適用されることがあります。
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まとめ|CCC認証の理解は中国ビジネスの第一歩!
CCC認証は、中国市場への製品展開を考える上で欠かせない制度です。
輸出ビジネスを成功させるためには、制度の理解と早めの対応が重要です。
要点おさらい:
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CCC認証は中国の強制制度で、対象製品に必須
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認証手続きには試験・工場審査など複数ステップがある
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違反すると重い罰則が科される可能性あり