クレームノーティスとは?【簡単に説明】
海外との輸出入で欠かせない「クレームノーティス」という言葉。
初めて聞くと「なんだか難しそう…」と思うかもしれません。
でも大丈夫!この記事では、貿易未経験の社会人や通関士試験の学習者でも安心して理解できるように、やさしくわかりやすく解説していきます。
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「クレームノーティスって何?」
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「どんな時に必要?」
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「書き方やポイントが知りたい!」
そんな疑問に一つひとつ答えていきますので、この記事を読めば「クレームノーティスってこういうものか!」と理解できるはずです。
クレームノーティスを使うとき
クレームノーティス(Claim Notice)とは、「貨物に損傷や数量の不足などの問題があった場合に、関係者に対して正式に通知する書面や連絡」のことです。
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届いた貨物の箱がつぶれていた
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中身が一部破損していた
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数量が足りなかった
こんなときに、「問題がありますよ」と船会社やフォワーダー、売主などに伝えるのがクレームノーティスです。
どうしてクレームノーティスが必要なの?
貿易取引では「いつ」「誰に」「どう伝えるか」がとても重要です。
特に損傷や不足などの問題は、早く知らせないと補償されないケースもあります。
クレームノーティスを出す目的は、次のようなトラブルを防ぐためです。
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保険請求や損害賠償の証拠を残すため
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過失責任を明確にするため
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貨物トラブルにすばやく対応するため
つまり、「ちゃんと伝えましたよ」という記録を残すことが重要なんですね。
クレームノーティスの提出期限と提出先は?
問題が起きた原因によって、通知すべき相手が変わってきます。
また提出期限もあるので、トラブルが発生した際はできる限り早く提出しましょう。
トラブルの原因 | 通知先(クレームノーティスを出す相手) |
---|---|
輸送中のダメージ | 船会社・航空会社・フォワーダー |
梱包不良・積み間違い | 輸出者・売主 |
保険対象の損傷 | 保険会社 |
※迷ったら、まずフォワーダーに相談するとスムーズです。
クレームノーティスの書き方【初心者向けテンプレート】
書面やメールで提出するのが一般的です。
以下のような内容をシンプルにまとめましょう。
【クレームノーティスの記載例】
件名:クレームノーティス(貨物破損について)
本文:
つきましては、早急にご確認と対応をお願い申し上げます。
よくある質問(Q&A)
Q. クレームノーティスって英語で書かないとダメ?

A. 相手が海外の会社であれば、基本は英語です。ただし、国内のフォワーダーや船会社などには日本語で提出しても問題ない場合もあります。
Q. 口頭で伝えたらダメなの?

A. できるだけ書面(メール・文書)で残すことが重要です。後から「言った/言ってない」のトラブルを防げます。
Q. 写真は必要?

A. 損傷が見える場合は、必ず写真を添付しましょう。証拠としてとても有効です。
まとめ:クレームノーティスを知って、貿易のトラブルを防ごう!
クレームノーティスは、貿易実務で発生しうるトラブルから身を守るための大事な手段です。
この記事のまとめ:
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クレームノーティスは「貨物トラブルを伝える正式な通知」
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提出先や期限に注意が必要!
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書き方はシンプルでもOK。写真や情報はしっかり記載。
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書面で証拠を残すことが大切
「難しそう」と思っていた人も、基本を押さえればきっと大丈夫!
貿易スキルのレベルアップにもつながるので、ぜひ身につけておきましょう。
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