貿易用語「バンニング・デバンニング」ってなに?
貿易や物流の現場では、専門用語がたくさん登場します。その中でもよく耳にするのが「バンニング」や「デバンニング」という言葉です。
これらは貨物をコンテナに積み込んだり、逆にコンテナから取り出したりする作業のことで、国際物流のスムーズな運用に欠かせない重要なプロセスです。
この記事では、「バンニング・デバンニングとは何か?」「どんな場面で使うのか?」をやさしく解説します。
これから貿易を学ぶ方や通関士試験を目指す方にもぴったりの内容です。
バンニング・デバンニングの意味をやさしく解説
バンニング(Vanning)とは?
バンニングとは、貨物をコンテナに積み込む作業のことです。主に輸出時に行われ、効率的かつ安全に貨物を輸送するために重要な工程です。
デバンニング(Devanning)とは?
デバンニングとは、コンテナから貨物を取り出す作業です。主に輸入時に行われ、到着した貨物をコンテナから出す重要なプロセスです。
バンニング・デバンニングが使われる具体的な場面
バンニング作業
例:
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輸出する機械部品を20フィートコンテナに積み込む
-
木箱やパレットにまとめて効率よく配置する
-
固定具でしっかり固定して輸送中の損傷を防止
デバンニング作業
例:
-
海外から届いた商品が40フィートコンテナで到着
-
倉庫で荷下ろしし、在庫管理や検品を行う
-
通関後、国内輸送へ振り分け
コンテナの種類とバンニング・デバンニング方法の違い
主なコンテナサイズ(参考)
種類 | 内寸(長さ×幅×高さ) | 容積(㎥) | 最大積載重量(kg) |
---|---|---|---|
20フィート | 約5.90m × 2.35m × 2.39m | 約33㎥ | 約28,000kg |
40フィート | 約12.00m × 2.35m × 2.39m | 約67㎥ | 約28,800kg |
40フィートHC | 約12.00m × 2.35m × 2.69m | 約76㎥ | 約28,600kg |
コンテナの種類別用途
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ドライコンテナ:一般貨物向けの標準タイプ
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リーファーコンテナ:冷蔵・冷凍が必要な食品など
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オープントップコンテナ:大型機械など上から積み降ろす貨物に
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フラットラックコンテナ:車両や大型機械など幅広い貨物に対応
それぞれの貨物に適したバンニング・デバンニング方法が必要です。
バンニング・デバンニングのメリット・デメリット
メリット
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輸送コストの削減(スペース効率UP)
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輸送中の安全性向上(しっかり固定)
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スムーズな通関・荷役作業
デメリット
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作業の専門性が高く、訓練が必要
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荷物のサイズや形状によって作業難易度が変化
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タイミング調整や人員確保が必要
\あわせてチェック!/
コンテナ輸送に物流を活用すると、バンニング・デバンニング作業の安全性・効率がさらに向上します。
よくある質問(Q&A)
Q1:バンニングやデバンニングの作業は誰がやるの?

A: 主に倉庫業者やフォワーダー(貨物取扱業者)の作業員が行います。安全面や効率を考慮して専門知識が必要です
Q2:天候やスケジュールで作業が変更されることはある?

A: はい。特に屋外での作業時や港の混雑状況、通関手続きの進行具合により予定が変更されることがあります。
Q3:通関士試験に出る用語ですか?

A: 関連する出題はありませんが、貨物の取り扱いに関する理解として知っておくと実務で役立ちます。
まとめ:バンニング・デバンニングは国際物流の基本!
「バンニング」「デバンニング」は、貿易物流における積み込み・荷降ろしの基本作業であり、コンテナ輸送を安全・効率的に行うために欠かせません。
通関士を目指す方も、貿易実務に携わる方も、これらの工程を理解しておくことで現場対応力がグッと高まります。
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