小学生にどう教える?ニュースで聞く「貿易摩擦」ってどういう意味?
最近のニュースでよく聞く「貿易摩擦(ぼうえきまさつ)」という言葉。
「子どもにどう説明したらいいの?」そんな疑問をもったことはありませんか?
貿易に関わる人はもちろん、学校教育や家庭学習の中でも、「国と国とのモノのやりとり(=貿易)」に関心を持つ子どもたちが増えてきました。
この記事では、小学生にも伝わる言葉で「貿易摩擦」についてやさしく説明するためのヒントを紹介します。先生や保護者の方にも役立つ内容です。
そもそも「貿易」ってなに?まずはここから!
まず子どもに説明したいのが「貿易」の意味です。
かんたんに言うと…
「ある国で作ったモノを、別の国に売ったり、買ったりすること」
たとえば:
本は外国からバナナやチョコレートを買っている(=輸入)
日本で作った車やゲーム機を外国に売っている(=輸出)
これが「貿易」です。
もっとくわしく知りたい方はこちらもどうぞ:👉

「貿易摩擦」ってなに?子ども向けの例えで!
「貿易摩擦(ぼうえきまさつ)」は、国と国とのあいだで、貿易のやり方に不満が出てケンカっぽくなることです。
たとえば、Aくんがいつも高級なおやつをBくんにあげてるのに、Bくんからは安いガムしかもらえなかったら、「なんかズルい!」って思うよね?
これと同じで、
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「うちの国のモノばっかり買わせて、不公平だよ!」
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「自分の国の商品が売れないのはそっちのせいだ!」
と、不満がたまってぶつかってしまうのが貿易摩擦なんです。
なぜ起きるの?よくある原因3つ
子どもに説明するときは、「なんでケンカになるのか?」を具体的に話すのがコツです。
原因①:売る量と買う量に差がある
「こっちはいっぱい買ってあげてるのに、向こうは全然買ってくれない!」
これが「貿易赤字・黒字」の話です。
原因②:ルールが不公平
「あっちの国は、自分の国の商品を守るために高い税金(関税)をかけてる!」
とくにアメリカや中国などの大国間では、この理由でトラブルがよく起こります。
原因③:ズルいことをしてる?
「あの国はモノを安く売りすぎてる!それってズルくない?」
たとえば、政府がお金を出してモノを安く作らせている場合、「ダンピング」といって、世界のルール違反になることも。
どうやって解決するのか?対策方法3つ
子どもには「ケンカしたらどうする?」という視点で説明すると、グッとわかりやすくなります。
実際に1980年代、日本の自動車がアメリカでたくさん売れすぎて、「アメリカの車が売れない!」と大きな貿易摩擦が起きたこともありました。
① 話し合い(交渉)する
→ お互いの言い分を聞いて、ルールを決める。
② 第三者に相談する
→ WTO(世界貿易機関)などの国際機関が間に入ることもあります。
③ ルールを作り直す
→ 新しい取り決め(FTAやEPAなど)で解決を目指す。
【ニュース解説】トランプ大統領の関税政策と貿易摩擦
トランプ大統領(アメリカ)は、アメリカの工場や仕事を守るために、
「外国のモノにもっと高い関税(ぜいきん)をかける!」
と言っております。
これによって、アメリカ国内で作った製品が売れやすくなるようにしたいのです。
でも…
外国にとっては、
「えっ?そんなの困る!」
となってしまいました。
他の国、特に中国では同じように、アメリカの商品に関税をかけ返します。
こうして、お互いに「税金をかけ合う」ような状態に。
これが「貿易摩擦」の大きな例のひとつです。
まとめ
「貿易摩擦」はちょっと難しそうに聞こえますが、
要するに“国同士の貿易でのケンカ”のこと。
子どもたちにも「ルールを守ること」「相手の気持ちを考えること」が大切だと伝えるチャンスになります。ぜひ家庭や授業の中で、「世界とモノのやりとり」の面白さを一緒に話してみてくださいね。
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