通関士試験対策講座 関税率表の第72類~第83類を徹底解説
本シリーズでは、試験合格に向けて役立つ情報を講義形式で試験の出題範囲について解説します!
本日は関税率表の分類、第72類~第83類について学んでいきます。
関税率表は、関税率表の所属に基づいてそれぞれの品目ごとの関税率等が設定されており、この表をもとに、実際に輸出入する品目を分類していきます。今回は、第15部の解説と、どのような問題が出題されるか詳しく説明していきます。では始めましょう!
通関士試験対策講座 第15部(第72類~第83類)にはどのようなものがあるの?
この部にはどのようなものがあるの?
この部は、貴金属及びその製品の部となります。鉄鋼製品などの鉱物資源からなる製品から始まり、類の数字が大きくなるにつれて、貴金属性の工具や食器など、身近にあるような物品へと変わっていくようなイメージとなります。
第72類 鉄鋼

ポイント
- 第72類は「原料」としての鉄鋼を指す。
- 試験対策として、鉄鋼の種類(第72類は原料、第73類は製品)の違いを確認しておくことが重要。
第73類 鉄鋼製品

ポイント
- 第72類が「原料」なのに対し、第73類は「製品」
- 鋼管、ねじ、ボルト、ワイヤーなど、加工された鉄鋼製品が分類される。
第74類~第80類(銅・ニッケル・アルミニウム・鉛・亜鉛・すず及びその製品)
ポイント
- この範囲の類は、試験では細かく問われることが少ない。
- 過去問ベースの確認で問題ない。
第81類 その他の卑金属及びサーメット並びにこれらの製品

ポイント
- 第81類と第83類には類似する物品が分類されるため、合わせて確認。
- サーメット(セラミックと金属の複合材料)など、特殊な金属製品が含まれる。
第82類 卑金属製の工具、道具、刃物、スプーン及びフォーク並びにこれらの部分品

出典税関HP https://www.customs.go.jp/tariff/2024_04_01/data/j_82.htm
ポイント
- ナイフ、フォーク、ハサミ、工具類など、日常的に使用する金属製品が該当。
- 同じ製品でも、素材によって分類が異なるため、試験対策として分類基準を押さえておくことが重要。
第83類 各種の卑金属製品

ポイント
- 第81類と共通する部分が多いため、比較しながら理解するとよい。
- ドア金具、南京錠、ブローチやバッジなどが該当。
試験対策はどうすればいいの?
第15部の分類は、通関実務の輸出入申告書作成の問題や、複数選択式の問題で頻出です。
- 第72類(鉄鋼)と第73類(鉄鋼製品)の違い は、試験で問われる可能性が高いため要確認。
- 第81類~第83類の分類 は、身近な物品に該当するものが多く、他の部と合わせた複合問題(例:プラスチック製のナイフやフォークと組み合わせた申告書作成問題)が出題される可能性があります。
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まとめ:ポイント
類の違いを理解することが重要!
- 第72類(鉄鋼)と第73類(鉄鋼製品)の違いを確認。
- 第81類~第83類の類似点を押さえながら分類を理解。
- 素材が異なる場合、分類が変わることに注意。
関税率表の確認を徹底
- 試験で問われる可能性がある類について、どのような品目が該当するかを把握。
過去問を活用して実践力をつける
- 特に輸出入申告書作成の問題でどのように問われるかを確認。
- 過去問を繰り返し解いて分類ルールを身につける。