- 関税率表の分類試験対策:第25類~第38類を徹底解説!
- 【通関士試験対策】 第25類~第38類の解説!
- 第 25 類 塩、硫黄、土石類、プラスター、石灰及びセメント
- 第26類 鉱石、スラグ及び灰
- 第27類 鉱物性燃料及び鉱物油並びにこれらの蒸留物、歴青物質並びに鉱物性ろう
- 第28類 無機化学品及び貴金属、希土類金属、放射性元素又は同位元素の無機又は有機の化合物
- 第29類 有機化学品
- 第30類 医療用品
- 第31類 肥料 / 第32類 なめしエキス、染色エキス、タンニン及びその誘導体、染料、顔料その他の 着色料、ペイント、ワニス、パテその他のマスチック並びにインキ
- 第33類 精油、レジノイド、調製香料及び化粧品類
- 第34類 せっけん、有機界面活性剤、洗剤、調製潤滑剤、人造ろう、調製ろう、磨き剤
- 第35類 たんぱく系物質、変性でん粉、膠こう着剤及び酵素
- 第36類 火薬類、火工品、マッチ、発火性合金及び調製燃料 / 第37類 写真用又は映画用の材料
- 第38類 各種の化学工業生産品
関税率表の分類試験対策:第25類~第38類を徹底解説!
はじめに
通関士試験の勉強を始めたばかりの方や、試験対策の進め方に悩んでいる方へ。本シリーズでは、試験合格に向けて役立つ情報を講義形式で試験の出題範囲について解説します!
通関士試験において、関税率表の理解は非常に重要です。特に、第25類から第38類に分類される品目は、鉱物や化学製品など多岐にわたり、試験でも頻繁に問われる分野です。本記事では、第5部(第25類~第27類)および第6部(第28類~第38類)の概要と、試験で狙われやすいポイントについて詳しく解説していきます。
また、関税率表の分類を正しく理解することは、通関実務においても重要です。輸出入申告書の作成時に誤った分類をしてしまうと、税率の誤適用や税関からの指摘を受ける可能性があります。確実に正しい分類を行うために、基本からしっかり学びましょう。
それでは、関税率表の第25類~第38類について詳しく見ていきます。
第5部(第25類~第27類)にはどのようなものがあるの?
第5部には「鉱物性生産品」が分類されています。この部には、以下のような品目が含まれます。
- 第25類:塩、石灰石、石こう、セメント、鉱石など
- 第26類:鉱石、鉄鉱石、銅鉱石、鉛鉱石などの鉱物
- 第27類:石炭、石油、天然ガス、歴青油などのエネルギー資源
これらの品目は、天然資源に関するものであり、試験では分類のルールや例外が問われることが多くあります。特に「加工の有無」によって分類が変わることがあるため、細かい違いを理解しておくことが重要です。
第6部(第28類~第38類)にはどのようなものがあるの?
第6部には「化学工業および関連工業の生産品」が分類されています。具体的には、以下のような品目が含まれます。
- 第28類:無機化学品(酸素、窒素、水素、アンモニア、硫黄など)
- 第29類:有機化学品(アルコール類、フェノール類、エステル類など)
- 第30類:医薬品(ワクチン、抗生物質、ビタミン類など)
- 第31類:肥料(窒素肥料、リン酸肥料、カリ肥料など)
- 第32類:染料、顔料、ペンキ、インクなど
- 第33類:精油、香料、化粧品(香水、スキンケア製品など)
- 第34類:せっけん、界面活性剤、ワックス類
- 第35類:アルブミノイド、修正でん粉、接着剤、酵素
- 第36類:火薬類、花火、発煙筒など
- 第37類:写真用・映画用の化学製品
- 第38類:各種の化学製品(殺虫剤、消毒剤、印刷用インキなど)
これらの品目は、通関士試験では細かい分類が問われることが多いため、しっかりと整理して覚えておくことが大切です。
【通関士試験対策】 第25類~第38類の解説!
第 25 類 塩、硫黄、土石類、プラスター、石灰及びセメント

ポイント
- 注2(c) 医薬品は第30類に分類されるため注意、過去試験にも出題されています。
第26類 鉱石、スラグ及び灰

ポイント
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注2(b) 天然の炭酸マグネシウムは第25類に分類されます。
第27類 鉱物性燃料及び鉱物油並びにこれらの蒸留物、歴青物質並びに鉱物性ろう

ポイント
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石油、石炭、天然ガスなどが該当します。 試験では類似品との違いを問われることがあるため、特徴を理解することが重要です。
第28類 無機化学品及び貴金属、希土類金属、放射性元素又は同位元素の無機又は有機の化合物

ポイント
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注1(a) 科学的に単一の元素及び化合物はこの類に分類されます。また、液体空気もこの類に分類されます。
第29類 有機化学品

ポイント
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注2(b) エチルアルコール(第22類)、メチルアルコール(第29類)と異なる類に分類されます。
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注2(h) 酵素は第35類に分類されます。
第30類 医療用品

ポイント
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(注1) (g) 「プラスター」とは、鉱物質の粉末と水を練り合わせた材料の物で、プラスターと歯科用調整品は異なる類に分類されます。
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(注1) (h) 血液アルブミンもこの類に含まれます。
第31類 肥料 / 第32類 なめしエキス、染色エキス、タンニン及びその誘導体、染料、顔料その他の 着色料、ペイント、ワニス、パテその他のマスチック並びにインキ
ポイント
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この類の解説はありません。
第33類 精油、レジノイド、調製香料及び化粧品類

ポイント
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注1(b) せっけんはこの類には含まれません。よく出題される内容です。
第34類 せっけん、有機界面活性剤、洗剤、調製潤滑剤、人造ろう、調製ろう、磨き剤

ポイント
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注1(c) シャンプー、歯磨き、ひげそりクリームは第33類で、第33類と第34類の比較が試験でよく出題されます。
第35類 たんぱく系物質、変性でん粉、膠こう着剤及び酵素

ポイント
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注1(a) 酵母は第35類です。
第36類 火薬類、火工品、マッチ、発火性合金及び調製燃料 / 第37類 写真用又は映画用の材料
ポイント
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この類の解説はありません。
第38類 各種の化学工業生産品

ポイント
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(注1) 人造黒鉛はこの類に該当します。そのほかの物品については、過去問や問題集で出題されているものを中心に確認しておいてください。
【通関士試験対策】 過去問チャレンジ
まとめ 通関士試験の勉強を効率よく進めよう!
関税率表の第25類~第38類は、通関士試験で重要なテーマの一つです。特に第5部は鉱物性生産品、第6部は化学工業の生産品が中心となり、それぞれ分類の基準や例外が試験で問われます。
試験対策としては、各類の特徴をしっかり理解し、過去問を活用しながら実践的な知識を身につけることが大切です。また、税関の公式資料を活用しながら、実際の分類例を確認することで、実務にも対応できる力を養いましょう。
通関士試験合格に向けて、関税率表の分類をしっかりとマスターしてください!

