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【貿易用語】委託加工貿易・逆委託加工貿易の仕組みとメリット解説

貿易用語集
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はじめに

「委託加工貿易」や「逆委託加工貿易」と聞いて、難しそう…と思った方も多いかもしれません。でも心配はいりません!この記事では、貿易業務が初めての方や学生の方でも理解できるよう、用語の意味や仕組み、違い、関税の考え方までをやさしく解説していきます。


委託加工貿易とは?

委託加工貿易は、上記の委託加工貿易とは逆の流れです。海外の企業から原材料などが日本に送られ、日本国内で加工して、その完成品を再び海外に返送する貿易形態です。

ポイント

  • 海外の企業から原材料などを受け取る
  • 日本国内で加工する
  • 完成品を海外に送り返す

たとえば

アメリカの企業が部品を日本の工場に送り、日本国内で高精度加工を施し、アメリカに完成品を返すケースなどが該当します。


逆委託加工貿易とは?

逆委託加工貿易とは、日本の企業が海外の工場に対して、原材料や部品などを無償または有償で送って加工してもらい、その完成品を日本に戻す形の貿易のことを言います。

ポイント

  • 原材料や部品を輸出する
  • 海外で加工(製造)してもらう
  • 完成品を再び輸入する
  • 基本的に加工賃のみを海外企業に支払う

たとえば

日本のアパレル会社が、中国の縫製工場に生地を送り、完成した服を日本に戻す場合などがこれに当たります。


委託加工貿易と逆委託加工貿易の違い

項目 逆委託加工貿易 委託加工貿易
加工の場所 海外 日本
原材料の出所 日本 海外
完成品の送り先 日本(再輸入) 海外(再輸出)

※「誰が加工しているか」「どこに製品が戻るのか」に注目するとわかりやすいです。


関税の取り扱いについて

委託加工貿易・逆委託加工貿易のいずれでも、は関税が発生することがあります。ただし、加工賃のみに関税がかかるケースや、特定の協定で関税が免除されることもあります。

よくあるケース

  • 無償委託の場合:完成品に対して関税がかかることが多い
  • 加工賃のみ有償の場合:加工賃に対して関税が課されることも

メリットと注意点

メリット

  • 安価な人件費の活用(委託加工)
  • 高品質な加工技術の提供(逆委託)
  • 特定技術の維持・活用

注意点

  • 原材料の損耗・品質管理が難しい
  • 輸送コスト・通関手続きの煩雑さ
  • 関税制度の理解が必須

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委託加工貿易や逆委託加工貿易は、海外企業とのやりとりが多く、英語でのコミュニケーションが求められます。ビジネス英語や交渉力をつけるためにも、日々の英語学習が欠かせません。

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よくある質問(Q&A)

Q1. 委託加工貿易と通常の輸出入の違いは?

A. 通常の輸出入は商品の売買ですが、委託加工貿易は加工のために一時的に貨物をやり取りする点が異なります。

Q2. 無償で原材料を渡した場合、税関でどう扱われますか?

A. 無償でも原則、関税が課されます。減免税制度を利用する場合は、加工貿易申告に関する書類や証明書の提出が必要になることも。

Q3. 海外から送られた原材料に不備があった場合は?

A. 契約内容に応じて再送要求や返送など、対応方法を取り決めておくことが重要です。インコタームズの取り決めも大事です。


まとめ:貿易の仕組みを知ってスキルアップしよう!

委託加工貿易や逆委託加工貿易は、国際的なモノづくりに欠かせない重要な仕組みです。基本を理解すれば、業務に自信が持てるようになります。

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