はじめに:「ETD」「ETA」とは?
「ETD」「ETA」という言葉を、貿易や物流関連のニュースや書類で見かけたことはありませんか?
初めて聞いた方にとっては、英語の略語で意味も使い方もピンとこないかもしれません。
でもご安心ください。この記事では、ETD・ETAの意味、読み方、実務での使い方、そしてよくある注意点まで、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
貿易実務に興味がある方や、これから知識を身につけたい方にぴったりの内容です!
ETDとは?意味と使い方をやさしく解説
まずは「ETD」について見ていきましょう。
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ETD = Estimated Time of Departure(出発予定時刻)
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読み方は「イーティーディー」
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主に船や飛行機が出発する予定の日時を指します
実際の使われ方(例文)
ETD: June 1, 2025 from Kobe Port
→「2025年6月1日に神戸港を出発予定」
輸出業務では、「いつ荷物が出発する予定か」を共有するために使われます。ブッキング確認やスケジュール表などで頻繁に登場します。
ETAとは?意味と使い方をやさしく解説
続いて「ETA」について見てみましょう。
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ETA = Estimated Time of Arrival(到着予定時刻)
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読み方は「イーティーエー」
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貨物や船舶、飛行機が目的地に到着する予定の日時を意味します
実際の使われ方(例文)
ETA: June 10, 2025 at Los Angeles Port
→「2025年6月10日にロサンゼルス港に到着予定」
輸入業務や納期管理で非常に重要な用語です。
ETDとETAの違いは?混同しない覚え方
どちらも日付や時間に関する略語なので、最初は混同しがちですよね。
以下の表で整理してみましょう。
用語 | 意味 | よく使われる場面 | 英語フル表記 |
---|---|---|---|
ETD | 出発予定日 | 輸出・出港前 | Estimated Time of Departure |
ETA | 到着予定日 | 輸入・納品前 | Estimated Time of Arrival |
覚え方のコツ
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D=Departure(出発)
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A=Arrival(到着)
→ 頭文字で覚えると混乱しません!
実務での使い方と注意点
ETD・ETAは、ただ覚えるだけでなく、実際の業務でどう使うかが重要です。
主な使用シーン
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貨物スケジュール表
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出荷案内メール
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海上保険申請書
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輸出入通関書類 など
注意点
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ETD・ETAは「予定」であり、変更されることがあります
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台風や港の混雑、トラブルで数日ずれることも珍しくありません
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最新情報をこまめに確認することが大切です
よくある質問(Q&A)
Q1. ETDとETAはどれくらい変更される可能性がありますか?

A. 天候や港の混雑などにより、数時間〜数日単位で変動することがあります。常にフォワーダーや船会社からの最新情報をチェックしましょう。
Q2. 飛行機にもETD・ETAは使いますか?

A. はい、航空貨物でも同じように使われます。特に国際便では時差にも注意が必要です。
Q3. ATDやATAとは違うの?

A. はい、以下のように区別されます。
用語 | 意味 |
---|---|
ETD | 出発予定(Estimated) |
ATD | 実際の出発(Actual) |
ETA | 到着予定(Estimated) |
ATA | 実際の到着(Actual) |
→ 予定(E)と実際(A)を区別して覚えましょう!
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まとめ|ETD・ETAを知って、貿易の基本に強くなろう
今回の記事では、「ETD」と「ETA」について以下のポイントを解説しました。
これらの用語は貿易の世界では基本中の基本。しっかり理解しておくことで、書類の読解や連絡ミスの防止にも役立ちます。