貿易用語「コーロード(CO-LOAD)」をやさしく解説!
「コーロードってなに?」「小口の荷物も海外に送れるの?」
そんな疑問にやさしく答えるこの記事では、「コーロード(CO-LOAD)」という貿易用語について、初心者にもわかりやすく解説します。
コーロード(CO-LOAD)とは?意味と仕組みをやさしく解説
コーロード(CO-LOAD)とは、複数の荷主の貨物を1つのコンテナにまとめて運ぶ方法のことです。
イメージとしては、「コンテナの相乗り」。
自分の荷物がコンテナ1本分に満たないとき、他の荷主の荷物と一緒に積んで輸送することで、コストを抑えることができます。
ポイントをまとめると…
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CO-LOAD=Consolidation Load(混載貨物)のこと
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小口貨物をまとめて1つのコンテナに入れる
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主にLCL(Less than Container Load)輸送で使われる仕組み
どんなときに使う?コーロードの利用シーン
コーロードは、こんなときに活躍します。
荷物が少なくてコンテナ1本を使うほどでないとき
たとえば、段ボール数箱やパレット数枚分など、小さな貨物を海外に送りたい場合。
国際輸送コストを抑えたいとき
1社でコンテナを借りるより、複数社で分担するほうが費用が安くなります。
コーロードのメリット・デメリットを確認しよう
メリット | デメリット |
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小口貨物でも輸送可能 | 他社貨物と混載のため破損リスク |
コンテナ費用を分担できコスト削減 | 通関や配送に時間がかかる場合あり |
柔軟な出荷対応が可能 | 荷物の到着が他社の準備状況に左右されることも |
コーロードに関連する用語もチェック!
CFS(Container Freight Station)
CFSとは、小口貨物を集めてコンテナに積む場所です。
コーロードする際には、このCFSに荷物を搬入し、他社の荷物と一緒に積み込まれます。
📝 CFS = 混載貨物の集合場所!
コーローダー(CO-LOADER)
コーローダーとは、**コーロードを取りまとめる業者(フォワーダー)**のこと。
中小の物流業者や、他社のスペースに便乗して手配する場合などに使われます。
コーロードを使う流れをステップで紹介!
貿易初心者の方にもわかりやすく、コーロードの流れを5ステップで見てみましょう。
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フォワーダーに出荷を依頼(「LCLでコーロード希望」と伝える)
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貨物をCFSに搬入(期限までに倉庫へ)
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混載作業(他の貨物と一緒にコンテナへ積み込み)
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海上輸送(船で海外の港へ)
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到着・仕分け・配達(現地CFSで仕分け→通関→配達)
🚚 小口貨物でも、しっかりルートが決まっているから安心!
よくある質問(Q&A)
Q1. コーロードとLCLって同じ意味?

A. ほぼ同じです。
LCLは「コンテナ未満の貨物」、CO-LOADは「実際に他社と混載する行為」というイメージで使われます。
Q2. コーロードのほうがFCLより安いの?

A. 荷物が少ない場合はコーロード(LCL)の方が割安です。
ただし、貨物量が増えてくると、FCL(コンテナ1本貸切)のほうが安くなることもあります。
Q3. どんな企業がコーロードを利用しているの?

A. 輸出入量が少ない企業がよく使っています。最近では、EC販売者や個人事業主の利用も増えています。
まとめ|コーロードを知れば貿易がもっと身近に!
コーロードは、「小口貨物を海外に送るときの味方」。
コンテナを相乗りすることで、コストを抑えつつスムーズに国際輸送が可能になります。
「貿易って難しそう…」と思っていた方も、コーロードの仕組みを知ることで、輸送のハードルがぐっと下がったのではないでしょうか?