「貿易赤字」って聞いたことある?
最近のニュースで「日本の貿易赤字が〇兆円」、「アメリカの貿易赤字解消のために関税を引き上げる」などという言葉を聞いたことはありませんか? でも、「赤字」って聞くと、なんだか悪いことのように感じますよね。 この記事では、小学生にも説明できるように、「貿易赤字」の意味や原因、影響について、やさしく解説します。
そもそも「貿易」ってなに?(おさらい)
まずは「貿易」がどんなことか、もう一度かんたんにおさらいしましょう!
- 貿易とは「国と国とのモノのやりとり」のこと。
- 外国からモノを買うことを「輸入(ゆにゅう)」、外国にモノを売ることを「輸出(ゆしゅつ)」って言います。
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「貿易赤字」ってどんな状態?
「貿易赤字」は、「買ってるモノが、売ってるモノより多い」状態のことを言います。
おこづかい帳でたとえると…
- 100円分のお菓子を友だちにあげて(=輸出)
- 300円分のおもちゃを買った(=輸入) → このとき、200円の赤字です。
これと同じで、国でも同じで、輸入のほうが多くなると「貿易赤字」になるんだよ。 反対に、輸出の方が多ければ「貿易黒字(くろじ)」になるよ
と説明できます!
なんで赤字になるの?原因はこれ!
どうして「買いすぎ」になっちゃうの?その理由をやさしく解説します。
① 円安・ドル高になっているとき
- 外国のモノが高くなる → たくさん買うとお金がかかる!
② エネルギーや食べ物をたくさん輸入している
- 日本は石油やガス、小麦などを外国から買ってるよ
- それが高くなると、赤字になりやすい!
③ 国内で作るより、外国から買ったほうが安いモノがある
- 安いからつい買っちゃう → でも輸入が増えて赤字に!
「貿易赤字」って悪いことなの?
赤字=悪いこと?実は、必ずしもそうじゃないんです。
- 一時的な赤字は「しょうがない」こともあります
- エネルギーや原材料を買って、工場で加工して高く売るなら問題なし!
- でも、ずーっと赤字が続くと国のお金が減って困ることもあるので注意が必要です
ニュースで出てくる「貿易赤字」の例
「トランプ大統領の関税」や「エネルギー価格の上昇」など、ニュースの中にも貿易赤字につながる話があります。
- アメリカは「自分の国の商品が売れない!」と怒って、関税を高くしています。 → それに対して他の国が反発 → 赤字や摩擦の原因に
- 日本では昨今エネルギー価格が上がっており、それに伴い、輸入額が大きく増えました。 → 貿易赤字が大きくなった!
よくある質問(Q&A)
Q1. 赤字が続くとどうなるの?

A.国のお金が減って、他の国との取引に影響が出ることがあるよ。
Q2. 赤字を減らすにはどうすればいい?

A.国内の生産を増やしたり、エネルギーの無駄を減らす工夫が必要だね!
Q3. 黒字の方がいいの?

A.黒字はうれしいけど、それだけじゃない!相手の国とのバランスも大切なんだよ。
まとめ:「赤字=ダメ」じゃない!世界とのつながりを考えよう
「貿易赤字」は、国と国とのモノのやりとりで「買ってるほうが多い」状態のこと。 赤字になっても必ずしも悪いことではないけれど、長く続くと困ることも。
世界のニュースを知るうえで、こうした言葉の意味を知っておくととっても役立ちます!
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